大腸がん検診大腸がん検診
大腸がん検診について
容器に2日分の便を採取し、混入している血液を検出します。
便潜血検査
検診で便潜血検査を行い、陽性(要精密検査)になったら精密検査を行います。陰性(異常なし)なら、1年後に便潜血検査を受けます。
大腸内にがんやポリープがあってもいつも出血しているわけではありません。便の表面に血液が付着しないことや、出血があっても付着した部分をこすりとれていないこともあります。2日分の採便を行い、経年で検査を続け、受診回数を多くすることで効果を発揮する検査です。要精密検査の結果がでたら必ず精密検査を受けてください。
大腸がん検診Q&A
- 2日分の便が採取できそうにない場合、1日分の提出でよいでしょうか?開く
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1日分の採取でも提出可能ですが、2日分の便を採取した方が大腸がんを発見できる確率は高まりますので、できるだけ2日分の採取をお願いします。
便の表面のいろんな所をこすりとる検査ですので、どうしても1日分しか採便できない場合は、残りの1本もほかの部分をこすりとって2本で提出されることをお勧めします。
- どうして便のいろんな所をこすりとるのですか?開く
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便潜血検査は目に見えないほどの血液を調べます。便が大腸を通過する際にがんやポリープがあるとこすられて血液がつきます(まれに出血がしにくいがんもあります)。
便全体に血液が均一に付着するわけではないので、便の表面のいろんな所をまんべんなくこすりとることが大切です。
- なぜ便を採取する量は少しでいいのですか?開く
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正常な人でも大腸内にごくわずかな血液がでてくることがあります。多くとりすぎると偽陽性になることもありますので適切な量を採取する必要があります。採便容器のキャップを回して引き抜くと先端にみぞがあります。その溝に便が埋まるくらいが適量です。
- 生理中に採便できますか?開く
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出血源を確定できる検査ではないため偽陽性になる確率が高くなります。生理終了後に採便してください。
- 便潜血検査の結果が要精密検査になりました。痔の出血だと思うので精密検査は行かなくてもよいですか?開く
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要精密検査の結果が痔のせいだと決めつけてしまうことはできません。痔の出血とがんの出血を区別することはできないため、たとえ痔でも要精密検査の結果がでたら、必ず精密検査を受けてください。
大腸がんとは
- 大腸がんとは開く
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大腸がんは、大腸の壁の内側にある粘膜に発生する悪性の腫瘍です。
- 大腸がん発生のリスクを高める要因開く
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- 食生活の欧米化(脂肪・肉類の摂取)
- 運動不足
- 喫煙
- 飲酒
- 大腸がんの家族歴
- 大腸がん検診を定期的に受けましょう!開く
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大腸がん罹患率(大腸がんにかかる人の割合)
男性はおよそ11人に1人、女性はおよそ13人に1人が、一生のうちに大腸がんと診断されています。
出典:人口動態統計2018年(厚生労働省大臣官房統計情報部編)
大腸がん死亡数
大腸がんは女性のがんによる死亡数の第1位です。男性は27,098人、女性は23,560人の方が大腸がんで亡くなっています。
出典:人口動態統計2018年(厚生労働省大臣官房統計情報部編)
大腸がんは早期に発見し治療を開始すれば高い確率で治るといわれています。
- 早期がんと進行がんの生存率「ステージ別の5年生存率の図」開く
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- ステージⅠ早期がん95.1%
- ステージⅡ進行がん(リンパ節転移なし)88.5%
- ステージⅢ進行がん(リンパ節転移あり)76.6%
- ステージⅣ進行がん(他の臓器に転移あり)18.5%
早期の大腸がんはほとんど自覚症状がなく、症状を感じてから病院で見つかるころには既に進行がんになっていることが多いです。早期発見・早期治療のためには、年に一度の大腸がん検診が有効です。便潜血検査を毎年受けると大腸がんで死亡する確率が60%以上下がることが分かっています。