肺がん検診肺がん検診
肺がん検診について
胸部X線検査
胸部X線検査は肺全体のX線撮影です。簡便で、浴びるX線量は少ないですが、病変が小さいと、見つけにくい場合があります。
喀痰検査
喫煙者によく見られるタイプの肺がんは、喀痰細胞診で見つかることが多いので、この検査もお勧めします。
胸部CT検査
CTスキャナーに横になり、X線を用いて、肺全体を輪切りにして、連続的に観察します。胸部X線検査に比べて、肺がんが8~10倍程度、多く見つかるとされていますが、X線を浴びる量は多くなります。
当協会の肺がん検診
胸部単純X線検査の読影には(過去に撮影した画像との比較だけではなく)TS処理画像を取り入れ、より精度の高い読影を実施しております。また当協会のCT装置はすべて施設認定を取得しており低線量かつ高水準での検診を実施しております。当協会の肺がん検診読影は医師2名によるダブルチェックでの判定が行われております。読影医は放射線科専門医が担当しています。
- TS処理画像開く
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現在の検診画像から過去の検診画像を差し引いて作成される画像のことです。過去検診画像との変化の差を確認でき、病変の変化がより見つけやすくなります。
- 肺がんCT検診施設認定開く
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特定非営利活動法人 肺がんCT検診認定機構が定める肺がん検診の手法、検診精度が担保された優良施設としての証です。
肺がん健診Q&A
- 肺がんの自覚症状はありますか?開く
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早期の肺がんの場合、症状がないことが多いです。症状がないからといって安心はできません。定期的に肺がん検診の受診を勧めます。また最近6か月以内に血痰の症状がある場合には、肺がんの有症状が疑われるため第一選択として検診ではなく十分な安全管理の下で多様な検査を実施できる医療機関の受診をしてください。
- 放射線の量が心配なのですが。開く
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普段の生活でも私たちは宇宙、大地、食べ物などから自然の放射線を浴びていますが、胸部単純X線検査で使用するX線の量はこれら自然放射線による年間の被ばく量よりも少なくなっています。
胸部CT検査におきましても、X線の量をできるだけ抑えた低線量での撮影を実施しております(診療で使用するX線量の10分の1以下)
- 検診で要精密検査(異常を指摘された)となったのですがどうすればいいですか?開く
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要精密検査になったからといって、必ずしもがんというわけではありません。まずは怖がらず専門の医療機関を受診して、詳しい検査(CT撮影など)を受けてください。早期に病気を発見できれば治る可能性も高くなります。
- どのような服装で受診すればいいですか?開く
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胸部単純X線検査を受診される場合、無地のTシャツや薄い肌着一枚で検査をおこないます。厚手の服装やブラジャーのホック・ワイヤー、ネックレス、プラスチック等は撮影に影響するため検診車内更衣室で外していただきます。
胸部CT検査を受診される場合には、プラスチック類、小さな金属類(ブラホック、ワイヤー)は撮影に影響ありませんのでつけたまま検査が可能です。
- 妊娠中ですが肺がん検診を受けられますか?開く
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胎児への安全が確立されていないので受診できません。
喀痰細胞診Q&A
- ハイリスクの人とは?開く
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「50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上」「40歳以上で6ヵ月以内に血痰のあった人」をいいます。
- 問診票にたばこの喫煙状況の記入欄がありますがなぜでしょう?開く
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50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の方は、胸部X線検査に加えて喀痰細胞診が必要となります。その対象者を選定するために用います。
- かかりつけ医で呼吸器の経過観察中ですが、肺の状態を知りたいので検診を受けたいと思います。可能でしょうか?開く
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医療機関で経過観察中であれば、主治医に相談されることをお勧めします。主治医に検診受診について確認が取れましたら検診をお受けください。
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喀痰細胞診検査をして「要精検」の通知が届きました。
精密検査を受けるにはどうすればいいでしょうか?開く -
医療機関の呼吸器科を受診して主治医に相談されてください。
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3日分の採取ができなかったら1日あるいは2日分でも検査はできますか。
また、3日連続でなくてもいいですか?開く -
肺がん検診の喀痰(かくたん)細胞診は3日分の痰を提出していただくことが基本になりますが、1日または2日分でも検査は可能です。そして提出期限に間に合えば日数が開いても大丈夫です。
- 検体の保存方法はどうすればいいですか?開く
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保存液が入っていますので、常温保存で大丈夫です。
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検体の量はどのくらいあれば検査できますか?
また、出ないばあいは唾液でも検査できますか?開く -
検体中に含まれる細胞数が少ない(肉眼的に沈渣物が確認できない)場合は、判定精度に影響する可能性があります。目的とする細胞の採取不良や判定基準となる細胞の有無で検体不適正となる場会があります。そして唾液では検体不良となります。
肺がんとは
- 肺がんとは開く
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- 気管・気管支・肺胞の細胞が何らかの原因で「がん化」したもの
- 初期の場合、自覚症状がない場合が多い。咳、血痰、発熱、胸痛等の症状もあるが他の病気(かぜ、インフルエンザ等)でも起こるので見分けることが難しい
- 遠く離れた臓器に「転移」しやすい。(肺は全身の血流が集まっているため、がんが血流の流れにのって他の臓器に飛んでいく)
- 年々、罹患者数(新たに診断される人数)と死亡者数は増加している。
- 肺がんの原因開く
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- 最大の原因としてタバコが指摘されている。
- タバコには約70種類の発がん物質(化学物質)が含まれており、喫煙本数が多く喫煙年数が長いほど肺がんへのリスクは高くなる。(たばこを吸う人の肺がん発生率は吸わない人と比べて男性で4.5倍、女性で4.2倍高くなる ※国立がん研究センターの報告より)
- 受動喫煙(他人のタバコの煙を吸ってしまう)も肺がんのリスクを高める。
CT・FPD同時搭載検診車を
導入しました
肺がん早期発見のために
この新型CT車は、従来のCT車よりさらに被ばく線量を抑えた低線量CT検査が可能で、検査時間は準備を含めて2~3分です。
皆様の肺がん早期発見に、より一層貢献できるものと期待しております。